約16000人とも推定される「今夜、居場所のない人」のための基金

お互いの違いを認め合い、あらゆる分断を越えて、誰一人路頭に迷うことのない街を作るため、複数の団体の協力とたくさんの方の応援によって「東京アンブレラ基金」をスタートします。

東京アンブレラ基金を詳しく知る

東京アンブレラ基金とは?

世代、国籍、SOGI……あらゆる分断を越えて、誰も路頭に迷わせない東京をつくるため、9団体協働で緊急一時宿泊時の宿泊費拠出と横断的な調査をおこなう基金です。みなさまの原資をもとに、一泊分の宿泊費をおこないます。その背景には、ホームレスの変化と、支援団体をとりまく変化があります。

増加する「見えないホームレス」

この十数年の間に官民の支援が広がり、路上や公園などで野宿をしているホームレスの人たちは、目に見えて減ってきました。多くの人がイメージするおじさんの「ホームレス」は減っています。でも今夜、行き場がなくて緊急事態に直面している人は、失業した中高年の男性だけではありません。「働きながら都内のネットカフェに暮らしていた30代の男性」のような、比較的若い人が住まいを失い、各団体へSOSを発信することが増えてきています。

さまざまな分野の支援団体がおこなう「ホームレス支援」

近年、さまざまな分野で困難を抱える方々を支える民間の活動が広がってきました。そういったもともとホームレス支援とは別の分野で対人援助を続けてきた民間団体のもとにも「安定した住まいを失った人たちからのSOSが届く」という事態が広がりつつあります。どの団体の相談現場でも広い意味のホームレス状態にある人たちが見られるようになってきました。東京では、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが「今夜、雨露をしのげる場所」を求めて、途方に暮れているのです。

都内だけも約16000人の新たな「今夜、行き場のない人」が

これらのSOSに対応するため、それぞれの分野で支援活動を続けている民間団体は、必要に応じて宿泊費の支給、無料で宿泊できるシェルターの提供などを行なっています。一方で、東京都内で1年間に1日でも路上生活をせざるをえない人は約24000人、その中で新たに路上に追いやられる人は約16000人いるとも推計されており、現実のニーズに対して充分にリソースが足りているとは言えない現状が広がってきています。

「ホームレス支援」をアップデートするために

広い意味での「ホームレス状態」の人の増加。
それに伴う緊急宿泊支援(ホテル代支給など)ニーズの広がり。
さまざまな社会問題を横断的に捉える必要性。
それらの課題を解決するため、私達は「東京アンブレラ基金」を設立しました。

アンブレラ基金の具体的な仕組みと用途

その仕組みはシンプル。つくろい東京ファンドが中心となり、協働団体と共に基金を集めます。
協働団体がそれぞれの活動の中で、行き場のない人に対して緊急宿泊支援を実施。
その実績に応じて、基金よりひとりあたり一泊3,000円を拠出します。

みなさんからのご支援を宿泊費支援の形で直接届ける

東京アンブレラ基金は、主にみなさまからのご支援でなりたっています。プロジェクトスタート時にクラウドファンディング(2019年3月〜6月)をおこない、当初の目標金額を大幅に超えるご支援をいただき、こちらを原資にスタートしています。しかし、「今夜、行き場のない人」は年間約16000人とも推定され、さらに支援を広げていく必要があります。

支援の輪に加わる

基金の使用例①NPO法人TENOHASIの場合

NPO法人TENOHASIでは、月2回、池袋の公園で医療・福祉相談会を開催しています。
その場で出会ったご相談者の中で、本格的な支援に繋ぐまでの緊急宿泊が必要な場合、ネットカフェなどの宿泊施設の費用を支援しています。
ここに、たとえば一名一泊分のネットカフェ代として3000円の「基金」助成をおこないます。

基金の使用例②認定NPO法人難民支援協会の場合

日本では海外から命からがら逃げてきた難民に対して、充分な公的支援がなく、難民申請者がホームレス化するケースも続出しています。
認定NPO法人難民支援協会では、難民申請者が路上生活になるのを防ぐため、当面のホテル代などを支援しています。
たとえば、日本に来た難民申請者が保護費の受給や就労が許可されるまでのホテル宿泊費用の一部として、「基金」助成をおこないます。

隠れた「ホームレス」の実態を明らかにするための調査&分析

東京アンブレラ基金の重要な目的のひとつが、変化し見えにくくなった「ホームレス」問題の実態を基金運用を通じて明らかにすることです。

背景に潜む多様な社会問題を掘り起こす

各協働団体からの利用実績のフィードバックを受け、それをもとに分析するのは、東京圏のホームレス支援に関わるセクター全体がより良い方向に進むよう研究とアドボカシー活動(政策提言)をおこなっている市民団体ARCH (Advocacy and Research Centre for Homelessness)。行政調査で捉えられていない深夜のホームレス人口を調査する「東京ストリートカウント」の実施など、積み上げてきた知見を生かしつつ、今まで分断されてきた「東京の住所喪失者」の状況を立体的に把握。アドボカシーへつなげていきます。

東京アンブレラ基金協働団体紹介

2019年8月時点での東京アンブレラ基金協働団体のご紹介。ロゴマーククリックで各団体代表のインタビューへ

NPO法人TENOHASI

池袋を中心に路上生活者への支援をおこなっている団体です。ロゴクリックで事務局長・清野賢司さんインタビューへ

一般社団法人Colabo

女子高生を中心に十代の若者たちの相談・支援を行なっている団体です。ロゴクリックで代表・仁藤夢乃さんインタビューへ

認定NPO法人難民支援協会

日本国内に逃れてきた難民を支援している団体です。ロゴクリックで代表理事である石川えりさんのインタビューへ

LGBTハウジングファーストを考える会・東京

昨年、LGBT支援ハウスを開設し、LGBTの生活困窮者支援に取り組んでいる団体です。ロゴクリックで共同代表の松灘かずみさんのインタビュー

NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク

子ども食堂や学習支援、緊急時の宿泊支援など、子どもとその親を支える活動を多角的に行なっている団体です。ロゴクリックで事務局長・天野敬子さんのインタビューへ

避難の協同センター

原発事故避難者の相談・支援に取り組む団体です。ロゴクリックで代表世話人・松本徳子さんのインタビューへ

NPO法人 人身取引被害者サポートセンター ライトハウス

人身取引をなくすための活動を続ける団体です。ロゴクリックで代表・藤原志帆子さんのインタビュー

NPO法人ピッコラーレ

妊娠が「困りごと」になっている人々の相談支援をおこなっている団体です。ロゴクリックで代表理事・中島かおりさんのインタビューへ

ARCH

市や地域の中に存在するホームレス問題について、調査研究やアドボカシーをおこなっている団体です。ロゴクリックで代表・河西奈緒のインタビューへ

一緒に「東京アンブレラ基金」を作りませんか?

協賛企業・協働NPO・ご寄附のお願い

基金の輪を一緒に広げていただける方を募集中

個人・企業・団体の方で、変化するホームレス問題を一緒に解決したいとお考えの際は是非「東京アンブレラ基金」へご支援ください。また、すでにさまざまな形で支援に取り組んでいるNPOで「東京アンブレラ基金の実践に関心がある」「協働団体として参加したい」などをお考えの方も、是非一度ご相談下さい。

詳細・お問い合わせ

運営団体について

東京アンブレラ基金はつくろい東京ファンドが運営しています

つくろい東京ファンド

「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をおこなってきた複数の団体のメンバーが集まり2014年に設立。現在都内各地で住まいを失った方を対象としたシェルターの運営、空き家を利用した若者向けシェアハウス、元路上生活経験者などが働くカフェやこども食堂など、さまざまなプロジェクトを展開しています。

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